
アフリカの大草原に立つバオバブの巨木。その一生を描いた絵本です。
「いのちの木」のタイトル通り、さまざまな生き物を支えています。
バオバブの木は、
アフリカの大草原(サバンナ)に 生えています
樹齢は 1000年以上
さしわたし(直径)は12メートル、高さは18メートルをこえます
いろいろな呼び名が あります
すっぱいヒョウタンの木
あまずっぱいこおりざとうの実がなる木
サルのパンの木
植物界のゾウさん
みじかい雨季が くると
年に2度だけ、葉がしげり、花が さきます
鳥たちは、バオバブの木に 巣をつくります
虫たちも やってきます
オナガドウケザルや フルーツコウモリは、
しろい花の 蜜を すいます
オオカモシカや インパラが 落ちた花を たべます
雨季が 終わり、葉が 落ちると
葉がげの ハタオリの巣が あらわれます
バオバブの木は、ハタオリの巣だらけです
ヒヒたちが、実を たべおわると、
バオバブの木は、とても ひっそりとします
「アェーイェ―イイェーイェ」
ミツオシエの鳥の 声に みちびかれ
村びとは、バオバブの木の うろから ハチ蜜をとります
蜜蝋は すこし のこしておきます
ミツエオシエへの おれいです
乾季が 終わるころ
のどがかわいた ゾウが 樹皮を たべにきます
木のしるを すうためです
でも、
あたらしい樹皮が できて またのびていきます

ついに、バオバブの木の いのちが つきる日がきました
幹や枝は、くずれおち
木くずに なりますが
そこに 種が 芽をふきます
いのちの木の バオバブの物語が、はじまります
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サバンナで多くの生き物の命を支えているバオバブの木。恵みをあたえる、いのちの木です。
絵本の冒頭に、バオバブの木の逸話が書かれています。バオバブの木は、ハイエナが神様からもらった木でしたが、そそっかしいハイエナは、逆さまに植えてしまいました。だから、バオバブの枝は、根っこにそっくりになったのだという話です。
葉、花、実だけでなく、バオバブの木のしるまで、生き物の命をささえています。1000年も生きる生命力に驚かされます。
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※『いのちの木: あるバオバブの一生』 バーバラ・バッシュ文/絵、百々佑利子訳、岩波書店 1994年 (2025/8/26)









